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建築家としてのプライド

先日、友人の大工から相談を受けました。

「組合の大工から相談を受けて、建設会社から本堂の木造作を見積もって欲しいと依頼が来たけどやったことないし検討がつかないから誰か教えて、
と言っていたんだけれど…」


本堂の造作をやったこともない大工に見積もりを依頼するなんていったいどんな建設会社なんだろうと
思いましたが、

「図面もあるでよ!(ハヤシもあるでよ)
というので、

どれどれと見せてもらいました。
そして、腰が抜けそうなほど驚きました。

なんじゃこりゃ!

ものすごくカッコ悪いのです!

結構真剣そうに描かれたCAD図面なのに、
ものすごくカッコ悪いのです!


本堂はRC造の総2階建で、2階部分が本格的な入母屋の瓦屋根が付くという建物。
その図面がひどい。悲しいほどにひどいのです。特に屋根が。
屋根は完全に素人が描いたとしか思えないデタラメ図面なんです。
矩計図も納まっていないし、もしこの図面で建物が出来たら大工さんに感謝です。

ちなみに、お寺らしい部分以外のところはバッチリです。

結構名前を聞くような建築家だとは思うのですが、
建築家としてあんな図面を描いていて恥ずかしくないのでしょうか?

本堂の屋根というのは、建物の美しさを左右する根幹です。
だからウチの事務所でも徹底的にバランスや軒反りにこだわるのです。
1/100で考え、1/10で考え、最後には原寸で微妙なラインに”あーでもない、こーでもない”とこだわるのです。

せめて何かを真似するとかしてでも、それらしく描けなかったのでしょうか?
勝手に概算すると1.2億〜1.5億近い建物でしょう。
それならもうちょっと頑張りましょうよ!と、言ってやりたいです。

平面的にも目も当てられません。
本堂の中で何をするのでしょうか?
ゴンブトの柱が邪魔で御本尊を拝めません。

寺院設計に慣れた僕達からすると、
”この人はいったい何をしようとして設計しているのだろう?”
と思いました。

建築家としてのプライドはないのでしょうか。


おそらく、工事会社から言われた通りに描いているだけなんでしょう。
でもせめて、少しでも美しくしたいという意識は働かなかったのでしょうか?
建築会社も社寺なんてやったことがない地方の中堅ゼネコンなんじゃないでしょうか?
力の強い総代長が建築屋の社長だとか、そんな類の話で
勝手に工事が進んでいるのでしょう。
普段僕たちが付き合っている工事会社とかがこの図面を見たら
ふざけるなと言うことでしょう。
でも、世の中、仕事とったもん勝ちです。
良い物つくりたいとウズウズしているのに、切ないものですね。

ねぶとり

もうすぐ40歳目前というのに食欲がとまりません。
食べても食べても腹が減るのです。
もうメタボまっしぐらです。
現在我が家で流行っている「ねぶとり」という妖怪になってしまいそうです。
nebu.jpg
こんな恐ろしい妖怪です。

youkai8.jpg
ねぶとりは、今話題の(我が家で話題なだけですが…)「日本妖怪図鑑」より出典。
水木先生もびっくりです。



先日、友人の結婚式に招待されました。
フルコースのフランス料理が出されたのですが、
途中でデザートが出てきて、
「あれ、前菜の途中にデザートが出てきたけど、第一部の口直しかな?」
と、思ってメニュー表に目をやれば食後のデザートだったことが判りました。
まあ冷静に考えれば色々運ばれてきたなと思い出しましたが、
食べたことも忘れてしまうようになってしまいました。
メタボだけではなく認知症までも入ってきたみたいです。

結婚式会場は、岐阜県各務原市にあるサクラヒルズというところで行われました。
このサクラヒルズにある建物が凄い。
隣接して川上貞奴の別荘(萬松園)があるのです。
挙式はここで行われました。とても贅沢です。
友人の結婚式よりも建物の見学が僕の中ではメインイベントです。
ここで結婚式をすると、もれなく萬松園を見れるという特典がついてくるのです。普段は決まった日しか開放していないそうです。
group photo



川上貞奴の別荘は昭和初期に建てられた建物ですが、
和洋が見事に調和して、渡航経験の深い貞奴ならではの欧州的な嗜好が凝らされています。
貞奴の邸宅で有名な名古屋にある二葉館は完全な洋館ですが、
萬松園は日本建築でありながら微妙に文明の香りがするとても粋な建物であり、
貞奴のセンスの良さが伺えるおしゃれな建物だと思いました。

ban001.jpg
日本建築でありながら洋風な香りがします。左手前にある折戸のところにタイル貼りのサンルームがあります。


ban002.jpg
奥には茅葺き屋根の茶室があります。それにしても草葺き屋根っていいですよね。土に還るし、断熱効果もあるし、軽いし。葺き替える手間さえおしまなければとてもすばらしい素材です。あと、火事もね。


ban003.jpg
よく見えませんが、屋根瓦がかっこいい!なんという瓦なんでしょうか。石が敷いてあるかと思いました。


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和洋折衷型の床の間。


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節を模様のようにあしらった天井。


ban006.jpg
これは仏間。仏壇は貞照寺の方を向いているそうです。襖絵はお釈迦様の説法に集まる様子を描いているそうで、お釈迦様を菩提樹に集まる人々をアリに例えて描かれた絵だということです。

ban007.jpg
金泥で描かれたアリ。壁面の腰に貼られた唐紙にもアリが描かれています。

ban008.jpg
式場の建物の一部も大正時代の建物から移設されたものだそうです。披露宴中にトイレに行くついでに
中を見学。おかげでキャンドルサービス?を見ることができませんでした。残念!かな?


萬松園は以前までツヅキボウという紡績会社の所有物だったので一般の人が見ることはできませんでしたが、
持ち主が変わり一般人にも見ることができるようになりました。
お金持ちが文化に力を注ぐというのはとてもうれしいことですね。


最近、歴史的風格のある古い邸宅を利用したり改修したりした結婚式場を良くみかけるようになりました。
私も10年ほど前に結婚をしましたがまだその当時はそういう形態の式場があまりなく、
どこもいまいちな式場ばかりで、調べれば調べるほどうんざりしました。

なんにしろ建物が悪いし、料理が悪い。そしてなんでもかんでも高い。

気に入らないから全部自分でプロデュースすることにしました。
なので、最高の建物で、最高の料理を食べられるように
以前から行ってみたいと思っていた料亭の門をたたくことにしました。
以前ちらっと門が空いていて中を見たときに、岐阜にもこんな素晴らしい数寄屋建築があるんだと
驚いて、ずっと気になっていました。
それ以来、いつ行っても門が開いたのを見たことがなかったので、どれだけ敷居が高い料亭なんだろうと
不安でした。
水琴亭という古くからある料亭で、明治の実業家で岐阜出身の「原三渓」が行きつけにしていた料亭だそうです。

三渓園りんしゅんかく
「原三渓」は横浜にある三渓園を作った人です。写真は三渓園内の臨春閣。東の桂離宮と言われているとか。三渓園は見応えのある建物にあふれています。


思い立って水琴亭へ行ってみたら偶然にも空いていました。
そして、どうしてもここで披露宴をやりたいと説明しました。
”狭いから難しいのでは?”と応対してくれた人は言っていましたが、
親族だけで50人くらいだからと説得したら
じゃあやってみましょうと言うことになり、
念願かなって水琴亭で披露宴をすることができました。

あの時に食べた懐石料理は本当に美味しくて、いまでも忘れられません。
それまで友人の結婚式で出てきた鯛の塩焼きとかなんて、なんでこんなにまずいのだろうと思っていましたが、
ここで出てきた鯛の塩焼きは、どうしてこんなに美味しんだろうと骨までしゃぶりたい気持ちになりました。
出てきたお酒も私が大好きな三千盛の純米酒。
水琴亭で披露宴が出来たことは本当にラッキーだったなと今でも思います。
予算も通常の式場の1/3〜1/4くらいで出来たのではないかと思います。
食事代だけと考えると3倍くらいするかもしれませんが…
準備は本当に大変でしたが満足です。

なんでもそうですが、自分が許せないことは妥協せず、
徹底的にこだわるべきだと僕は思います。
それで良い結果にならないかもしれませんが、
良い結果が出るまで遠回りしても、何度も軌道修正しながらも、
自分に妥協しない事が、自分の糧になるんだろうなと思います。
その分苦労しますが…

災害ボランティア

東日本大震災の災害ボランティアに南三陸町へ行ってきました。
1月にボランティアに行った友達から報告を受け、
まだボランティアが足りないと聞いたこと。
2月11日の日経新聞に
災害ボランティアがかなり減ってしまったという記事が載っていたこと。

こういうタイミングにこそ僕は行かなければと思い、
仕事が終わった17日の金曜日から0泊3日のボランティアバスの旅に出かけました。

実は、5月に会社で現地を訪れたのですが、
このときは被災地では
何の手を貸すことも出来ずに
ただの物見遊山になってしまった事が
ずっと心残りだったのですが、
やっと微力ながら力になることになりました。

この時期、岐阜から出発するボランティアバスは
飛騨金山にある
金山印刷という会社が主催する
KIプロジェクト
しかありませんでした。
震災後ずっと継続的にボランティア活動を主催しているみたいです。
この先1年間のボランティア活動のスケジュールも掲げ、
社長の鎌倉さんが自ら先頭に立ってボランティア活動を実行するという
その行動力に本当に驚きました。凄い社長だと思います。

今回の参加者は少なめだった事から
座席がゆったりしたシートのバスを手配してくれました。
確かにゆったりしていて
バス旅行を得意とする貧乏旅人ながら
はじめてバスの中で寝る事ができました。
途中バスを乗り換えるトラブルもありましたが
無事東北に着く事ができました。

ボランティア05
立派な観光バスを手配してくれていました。帰りには途中でKIプロジェクト代表の鎌倉さんが出迎えてくれました。朝の5時頃だというのにわざわざ挨拶するだけのために待っていてくれたのでしょう。本当に頭の下がる人です。

朝から快晴で、まるで
しっかり働けよと言っているみたいです。
南三陸町のボランティアセンターで手続きをして
ボランティアの受け入れが始まります。
ボランティア01
ボランティア参加者は朝の8時半までにここで受け付けをして作業の割り振りの指示をうけます。ボランティアだからといって勝手に好き勝手できるわけではありません。たくさんの人達が集まっていましたが、ピーク時の1〜2割りだとか。まだまだボランティアが足りていません。

ボランティア04
全国から励ましのメッセージが届いています。ボランティアに参加して、そのままここのスタッフになってしまった人がたくさんいるみたいです。世の中には本当に凄い人達がいっぱいいます。

僕達は瓦礫の撤去作業でした。
皆さんの指示通りに瓦礫の撤去を開始。
重機でより分けられないものや重機が入れない場所での作業になります。

地面が完全に凍っていてシャベルで突くと
カチーンと跳ね返ってきます。
霜柱は知っていますが、地面が凍っているというのは
はじめての体験で驚きました。
けれど、天気が良好だったためか
次第に地面も柔らかくなってきて少しずつ作業が出来るようになってきました。

流されてきたアスファルトや土間コンをハンマーで割ったりして
とにかく、与えられた土地を土だけの状態にしていきます。

ボランティア03
海の近くだからか風も強く快晴なのにちっとも暖かくありません。マイナス5℃くらいじゃないかと言っていました。でも動き出すと汗が出てきます。荒野を開墾する開拓者、あるいはシベリアに抑留された日本兵の気持ちになって淡々と凍土にスコップを打ち付けます。


始めは何となく無意味な作業のように感じましたが、
参加者のパワーに後押しされて
次第に作業に没頭するようになりました。
志をひとつにする人達のエネルギーが集まると、
とても大きな力となり、さらにそれが増幅された
すばらしい結果を生み出すことを身をもって体験しました。

動いている時はいいのですが、
身体の動きを止めると直ぐに凍えてきます。
さらに最悪な事がおこりました。
何故か昼食時だけ黒雲がわき立ち
吹雪になってしまいました。
弁当を食べる手が凍って箸の上げ下げすら億劫です。
いままで快晴だったのに。
寒いので作業を早目に開始することになりましたが、
なんと、
作業を始めると
また快晴に。
まるで、
「おまえら休むなよ」
と言っているかのようです。
まさにシベリア抑留体験ツアーです。

ボランティア02
これだけの瓦礫を集めて分別しました。短時間でよくやったなと思います。
たいした成果じゃないのかもしれませんが、これでも誰かがやらなければならない仕事です。



なかなか大変な体験をしましたが、
やっと胸のつかえがとれたような気がしました。

ボランティア06
南三陸町の防災対策庁舎に寄りました。非難を呼びかける放送を続けたまま行方不明になってしまった遠藤さんという女性職員がいたそうです。その人を弔うために献花台が設置されていました。焼香に来る人が絶えませんでした。

帰ってからもまだ大ハプニングが残されていました。
せっかく運転手さんが雪の中一生懸命運転してくれて
集合場所に早く着く事ができたのに、
なんと、僕が駐車した場所が閉門されていて
車を出す事ができません!
開門するのが8時半くらいということで、
2時間もこんなとこで何をするんだろう?と、
朝焼けの空を見ながら途方にくれそうでした。
ただ、あきらめの悪い僕は広大な敷地に3箇所くらいある
扉をチェックして、
こういう場合は扉の近くに鍵を隠しているのではないかと
勝手に予想し、扉の周りを入念にチェック。
そしたら、大きな引き分け門扉の一つが鍵がかけてあるのに動きました。
引き分けだから両方の扉に鍵をかけても、固定がされていないと
半分までの広さなら開いてしまうのです。
やった!
僕のちびっこ自動車ならこの隙間はなんなく通り抜けられます。
ついに脱出に成功!
無事家に帰る事ができました。
最後まで踏んだり蹴ったりでしたが、
なんとなくすがすがしい3日間でありました。





おっさんのひとりカフェ

私の好きな事に
いまはやりの
「ひとりカフェ」があります。
そんなもんが流行っているとは思いませんが、
おしゃれそうなカフェを見るとつい行ってみたくなります。
きまって、おしゃれなカフェというのは
カップルのたまり場のようになっておりますが、
そこを無視して、
おっさんが「おされカフェ」に一人で踏み込むというアンバランスが
自己満足の境地です。

私は建築家という性分と、
くいしんぼうという性分で、
どうしても、人が集まり、美味しい物があるところには
顔を出したくなります。
どうしてこの場所には人が集まるのか。
食べ物はうまいのか。コーヒーやデザートはうまいのか。
それが気になってしかたがありません。

そのどちらのバランスも抜群だと
人が集まるんだと思います。
それからコストパフォーマンスがついてこれば
なおグッド!

今日行った店も日曜日ということもあってかカップル万歳でした。
が、ひるまず眺めの良い特等席を選んでやりました。

実は、この店の
川向にある店に本当は行きたかったのですが、
オープンしていませんでしたので、
その店が見える反対岸へやってきたのでした。

スキップフロアの店内で
室内の広がりが感じられます。
店員もきびきび動いていて対応も良く、
しっかりと教育されているんだなと思いました。
こういうところも人が集まるための大事な要素なんだと思います。
スタッフの対応が悪いとリピーターになろうと思いませんから。

おされかふぇ
本当はあっちの豪壮な建物に行きたかったけど、こちらのチープな建物からの眺めも良かった。


おされかふぇ02
マドラーにザラメがへっついていて、かき混ぜると砂糖がすこしずつ溶けていきます。おされです。







外材と内地材における木材の匂い

今日、現場監督が事務所にやってきて、
来年から建設が始まるお寺の縮尺10分の1の図面ができたと持ってきてくれました。
少しでも良い建物ができるように最大限の努力をしてくれる
監督達でとてもありがたい存在です。

その打合せでの話。
「外材に丸ノコあてるとムカムカする!」
と、棟梁も兼ねる監督さんが言いました。

まったく、僕も同感です。
僕は大工ではないので好きな木材を加工すればいいのですが、
大工さんはそういうわけにはいきません。
与えられた構造材を加工するしかないのです。
そりゃあムカムカするでしょう。
ムカムカする要因として
何で外材使いわなといけないんだ!という気持ちと
匂い!が許せない気持ちがあります。

日本の木造建築ではもともと、
構造材として使う材料に、
桧、松、杉等をメインに使います。
ケヤキ等の広葉樹を使うこともあります。

しかし、最近のハウスメーカーや建売住宅では、
外材をメインに建物が作られています。
大きな理由として材料費が安いからです。
外国から高い燃料費を払ってでも
そちらの材料が安いなんて本当に不思議なものです。
おまけに狂いが無いように積層材にして利用します。
木は生き物なので製材したあとでも狂いが生じます。
それは仕方が無いことです。
でも後からクレームがくることを嫌うハウスメーカーは
狂いが生じない積層材を使います。
とても頭が良く技術をうまくつかいこなしているなとは思うのですが、
木が鳴る音や、床鳴りなんか当たり前でしょと思う
広い心が日本人には無くなってしまったのでしょうか?
床鳴りをウグイス貼りと言うような風流な心はなくなってしまったのでしょうか?
いずれにしても
経済性ばかり優先されて
日本にたくさんある木材が使われない気持ちはやるせないですね。
まさしくムカムカします。

匂いのムカムカについて。

ハウスメーカーや分譲住宅が得意とする木材にホワイトウッドというのがあります。
白くて柔らかく加工がしやすいのですが、
匂いがあかん。
ムカムカ度No.1です。
なんか薬みたいな匂いです。
人によっては良い匂いと感じる人もいるかもしれませんが
僕はホワイトウッドにNo.1を与えてやりたい!

昔から良く使われている米マツ。
これも腹が立つ匂いです。
現場に米マツが置いてあると、
すぐに臭います。
この匂いをかぐと
「けっ!外材の家か!」
と、思ってしまいますが、
米マツは良質な大径木が採れるので
日本の木造建築には欠かせない材料となっています。
ほとんどの良心的な家なら米松の梁が使ってあることでしょう。
米マツが無くなってしまったらどうなるのでしょうか。
最近は欧州松も良く見られるようになってきましたが、
相変わらず日本の家は外材頼りですね。

匂いムカムカ度No.3となると
やっぱり米ヒバを見逃すわけにはいきません。
これは凄い匂いです。
結構はなれていても臭ってきます。
米ヒバはとても素晴らしい材料で
木目がとことん緻密です。
緻密すぎて年輪なんて数えたら目がまわります。

べいひば0
とても緻密な年輪!見事です!みると驚きます!木曾ひのきもびっくり!

強度もあるし水にも物凄く強い!
これって腐るのかしらと思うほどです。
虫もこの木材を嫌っていてムシします。
さらには大径木が採れる!

beihiba7.jpg
僕より大きい!ちなみに僕の身長は178cmです。そうするとこいつの直径は2mあるのでは!

beihibabig01.jpg
奈良にある佐藤木材の社内に飾ってあった写真。あまりに凄い写真なのでおもわずパシャリ!
木とは思えないような巨大な塊です。まるで機関車のようです。こいつは直径7mくらいはあるのかな?
くりぬいて家にできます。

米ヒバはいまや日本の社寺建築には欠かすことの出来ない木材となっています。
匂いは凄いですが、この匂いに慣れて
米ヒバの凄さが判ってくると
とても頼りがいのある匂いに感じてきます!
しかし、ノコをあてるとムカムカするのは間違いない!
この匂いだけはつらい。

鉋で削ると緻密な木材であるからかめちくちゃ薄い削り華が出てきます。
こりゃまたびっくり!
薄いと匂いも薄いです。
鉋をかけるには最高の木材です。

あまり切ったり削ったりしたことはありませんが、
アフリカ系の木材もムカムカします。
アパとか。なんかねちっこい匂いがします。
匂いも凄いし、刃こぼれも凄い。
刃物にとても悪い木材です。
afurikakeyaki2.jpg
みるからに硬そうです。これを加工する大工の気持ちになると気の毒で仕方がありません。

ちなみに、
日本の木材はどれもとても素晴らしい匂いです。
桧は御存知のように惚れ惚れとする匂いです。
これなら加工のしがいがあります。
桧の匂いは素晴らしいのですが、天然のホルムアルデヒドが入っているので
もしかしたら人体にはあまり良くないのかも?
でも僕はこの匂い好きです。
でも一番良い匂いだと思うのは
楢ではないでしょうか?
建築ではあまり加工する機会はありませんが
家具ではとてもポピュラーな材料です。
楢の匂いをどうやって表現したらいいのか判りませんが、
とても芳醇な香りです。
ウイスキーのような匂い。
そうか、だから楢の匂いが好きなんだ!

プロフィール

ケンタ

  • Author:ケンタ
  • 菅野企画設計で寺院の設計をしています。
    伝統的な手法から新しい技術まで、あらゆる設計手法を網羅し
    日々鍛錬を積んでおります。
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