もうすぐ40歳目前というのに食欲がとまりません。
食べても食べても腹が減るのです。
もうメタボまっしぐらです。
現在我が家で流行っている
「ねぶとり」という妖怪になってしまいそうです。
こんな恐ろしい妖怪です。
ねぶとりは、今話題の(我が家で話題なだけですが…)「日本妖怪図鑑」より出典。
水木先生もびっくりです。
先日、友人の結婚式に招待されました。
フルコースのフランス料理が出されたのですが、
途中でデザートが出てきて、
「あれ、前菜の途中にデザートが出てきたけど、第一部の口直しかな?」と、思ってメニュー表に目をやれば食後のデザートだったことが判りました。
まあ冷静に考えれば色々運ばれてきたなと思い出しましたが、
食べたことも忘れてしまうようになってしまいました。
メタボだけではなく認知症までも入ってきたみたいです。
結婚式会場は、岐阜県各務原市にあるサクラヒルズというところで行われました。
このサクラヒルズにある建物が凄い。
隣接して
川上貞奴の別荘(萬松園)があるのです。
挙式はここで行われました。とても贅沢です。
友人の結婚式よりも建物の見学が僕の中ではメインイベントです。
ここで結婚式をすると、もれなく萬松園を見れるという特典がついてくるのです。普段は決まった日しか開放していないそうです。

川上貞奴の別荘は昭和初期に建てられた建物ですが、
和洋が見事に調和して、渡航経験の深い貞奴ならではの欧州的な嗜好が凝らされています。
貞奴の邸宅で有名な名古屋にある二葉館は完全な洋館ですが、
萬松園は日本建築でありながら微妙に文明の香りがするとても粋な建物であり、
貞奴のセンスの良さが伺えるおしゃれな建物だと思いました。

日本建築でありながら洋風な香りがします。左手前にある折戸のところにタイル貼りのサンルームがあります。

奥には茅葺き屋根の茶室があります。それにしても草葺き屋根っていいですよね。土に還るし、断熱効果もあるし、軽いし。葺き替える手間さえおしまなければとてもすばらしい素材です。あと、火事もね。

よく見えませんが、屋根瓦がかっこいい!なんという瓦なんでしょうか。石が敷いてあるかと思いました。

和洋折衷型の床の間。

節を模様のようにあしらった天井。

これは仏間。仏壇は貞照寺の方を向いているそうです。襖絵はお釈迦様の説法に集まる様子を描いているそうで、お釈迦様を菩提樹に集まる人々をアリに例えて描かれた絵だということです。

金泥で描かれたアリ。壁面の腰に貼られた唐紙にもアリが描かれています。

式場の建物の一部も大正時代の建物から移設されたものだそうです。披露宴中にトイレに行くついでに
中を見学。おかげでキャンドルサービス?を見ることができませんでした。残念!かな?
萬松園は以前までツヅキボウという紡績会社の所有物だったので一般の人が見ることはできませんでしたが、
持ち主が変わり一般人にも見ることができるようになりました。
お金持ちが文化に力を注ぐというのはとてもうれしいことですね。
最近、歴史的風格のある古い邸宅を利用したり改修したりした結婚式場を良くみかけるようになりました。
私も10年ほど前に結婚をしましたがまだその当時はそういう形態の式場があまりなく、
どこもいまいちな式場ばかりで、調べれば調べるほどうんざりしました。
なんにしろ建物が悪いし、料理が悪い。そしてなんでもかんでも高い。
気に入らないから全部自分でプロデュースすることにしました。
なので、最高の建物で、最高の料理を食べられるように
以前から行ってみたいと思っていた料亭の門をたたくことにしました。
以前ちらっと門が空いていて中を見たときに、岐阜にもこんな素晴らしい数寄屋建築があるんだと
驚いて、ずっと気になっていました。
それ以来、いつ行っても門が開いたのを見たことがなかったので、どれだけ敷居が高い料亭なんだろうと
不安でした。
水琴亭という古くからある料亭で、明治の実業家で岐阜出身の「原三渓」が行きつけにしていた料亭だそうです。

「原三渓」は横浜にある三渓園を作った人です。写真は三渓園内の臨春閣。東の桂離宮と言われているとか。三渓園は見応えのある建物にあふれています。
思い立って水琴亭へ行ってみたら偶然にも空いていました。
そして、どうしてもここで披露宴をやりたいと説明しました。
”狭いから難しいのでは?”と応対してくれた人は言っていましたが、
親族だけで50人くらいだからと説得したら
じゃあやってみましょうと言うことになり、
念願かなって水琴亭で披露宴をすることができました。
あの時に食べた懐石料理は本当に美味しくて、いまでも忘れられません。
それまで友人の結婚式で出てきた鯛の塩焼きとかなんて、なんでこんなにまずいのだろうと思っていましたが、
ここで出てきた鯛の塩焼きは、どうしてこんなに美味しんだろうと骨までしゃぶりたい気持ちになりました。
出てきたお酒も私が大好きな三千盛の純米酒。
水琴亭で披露宴が出来たことは本当にラッキーだったなと今でも思います。
予算も通常の式場の1/3〜1/4くらいで出来たのではないかと思います。
食事代だけと考えると3倍くらいするかもしれませんが…
準備は本当に大変でしたが満足です。
なんでもそうですが、自分が許せないことは妥協せず、
徹底的にこだわるべきだと僕は思います。
それで良い結果にならないかもしれませんが、
良い結果が出るまで遠回りしても、何度も軌道修正しながらも、
自分に妥協しない事が、自分の糧になるんだろうなと思います。
その分苦労しますが…