現在私が担当している永保寺の本堂で使う天井板の検査へ行きました。
銘木屋さんの心意気でとてもすばらしい天井板が揃えられました。
上間(じょうかん)という、いちばん格の上になる部屋では、
なんと秋田杉の柾目板を使うことになりました。
巾は1.5尺もあります。
写真の左が秋田杉の柾目板。右が霧島杉の笹杢です。すばらしい板です。
秋田杉の線が通った緻密な年輪には身震いします。
柾目板は浮造り仕上げ(杢目の凹凸をはっきりさせる仕上げ)にはしません。
鉋仕上げです。鉋仕上げは大変手間がかかるのですが、柾目板を生かすには鉋仕上げが最適です。
杢目板は浮造り仕上げにするのが一般的です。
しかし、私の思いとしては、杢目板も鉋仕上げにしたい!
いったいどれだけの大径木からとれたのでしょうか?床の間の天井は霧島杉の笹杢を使います。もちろん鏡板。一枚物です。

大きさもさることながら、杢目がすばらしいです。
うっとりするほどの笹杢ではありませんか!!いったいどれだけの年月がこのすばらしい木材をつくりあげたのでしょうか?
最近は天井板に無垢材を使うことが少なくなりましたが、
日本文化の真髄はここにありという思いを込めて、
是非とも天井板にはこだわっていただきたいと思ってしまうのです。